近藤染工の技を堪能できる動画をご覧ください。

近藤染工が生み出す「東京無地染」は、東京都の伝統工芸品に認定されています。ぜひ弊社の技を動画でご堪能ください。

近藤染工が行なっている無地染とは、一反(13メートル弱)の白い生地を顧客の好みの色に染める最も基本的な染色法です。色見本は微妙な濃淡の違いも含めて百七十色あり、柄や厚さが異なる生地にオーダー通りの色を再現することは容易ではありません。目安となる色の設計図はなく、職人は基本となる五色の染料を混ぜ合わせ、理想の色に近づけていきます。色彩感覚を研ぎ澄ませるために体調を整え、作業中は集中力を途切れさせないために来客の応対もしません。古代の草木染めに始まる無地染は、自然界の色彩を衣服に映し込む技だといえます。ナチュラルな色合いは飽きがこず、品の良さを特徴とします。一度染めた無地染はほかの色に染め直すことも可能で、年齢に応じて色を変える顧客も多いです。オーダーメイド以外にも、職人の感性を生かしたストールの制作も行い、どんな洋服にも合わせやすい色合いが人気です。近年は着物業界以外からも注目を集め、デザイナーとのコラボレーションも積極的に行なっています。(東京都産業労働局)